前回の採取編で、人生初めて採ってきたチャンバラ貝。今回はいよいよ実食編だ。
先に結論を言うと——身はコリコリ、肝まで旨くて、酒のアテに最高だった。ただし、砂抜きで思いっきり反省することになった。
今回は塩茹で

調理はシンプルに塩茹で。よく洗ったチャンバラ貝を鍋に入れ、ヒタヒタになるくらいの塩分3%の塩水を注ぐ。沸騰したら火を弱めて3分茹でて完成だ。
……が、茹で終わって貝を鍋から出している時、鍋底に砂が溜まっているのが見えた。嫌な予感である。
爪を持って、クルッと回して食べる

食べ方はこうだ。まずツマヨウジで身を引っかけて、出てきたら爪を持つ。あとはクルッと回すように引っ張ると、肝まで一緒にスルッと抜ける。この鎌のような爪こそ、「チャンバラ」の名前の由来というやつだ。
身はコリコリした食感で、磯の風味があって美味い。肝は「苦いのかな?」と身構えたが、全くそんなことはなく、むしろ旨味が強い。このアテ、いくらでも食える。

先日釣り仲間にもらったイサキの塩焼きと並べて、ビールがぐいぐい進んだ。最高の晩酌だ。
反省。半分は砂が残っていた
正直に書くと、普通に食べられる個体もあったが、残念ながら半分くらいは砂が入っていた。チャンバラ貝は粘膜のようなものがあるせいか、砂が落ちにくいんだと思う。あの巻いている形状も砂が抜けにくい原因かもしれない。
採り終わったあと、現地の海水で洗って、上げ底してブクブク(エアポンプ)で砂を吐かせたつもりだった。それでもこの結果。チャンバラ貝は、砂抜きにかなり時間がかかるようだ。いちばんの敗因は、替えの海水を汲んでこなかったこと。その日のうちに食べるのは、早すぎた。
次に活かすための砂抜きメモ。
- 食べるのは、早くてもせめて翌日
- できるだけ浅く広く、ザル付きのトレーに並べる
- 替えの海水は多めに汲んでくる
スーパーで売っていたり、料理屋で出てきたりするチャンバラは、見た目が綺麗で砂も入っていなかったのを覚えている。あれはおそらく、漁師さんが2〜3日かけて船や生簀で砂を抜き、貝殻も一つひとつ、表面の苔やフジツボ、汚れを丁寧に落としているのだと思う。自分はバケツや鍋でガンガン洗ったつもりだったが、食べるときによく見ると、貝殻の表面は割と汚れていた。プロが手間と時間をかけて、食べられる状態に仕上げているのを身をもって実感した。
砂が多い個体は、身だけ取って冷凍
ツマヨウジで取ると、砂が多そうな個体は見た目でわかる。食べられなさそうなものは集めて、身だけ取り出し、洗って砂をのけてから、水分を取って冷凍した。後日、何かの料理に使う予定だ。
次はリベンジ
次に行くときは、新しいポイントを探して、もっと効率の良い採り方をして、砂抜き対策もしっかりやる。コリコリの身と旨い肝を、今度こそ砂なしで——。また採りに行きたい。

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