落とし込み釣りの前に、自分を落とし込んだ|遊漁船のカンコに片足から落ちた話

船のカンコ。網に入れた21kgのチャイロマルハタを引き上げているところ 船釣り

10月12日、根魚の泳がせ便に乗った日のこと。釣行記の中で「このカンコで、ちょっとした出来事があった。その話は、また後日に」と書いた。今回は、その話である。

出港時の朝日と高知沖
この朝、出港してすぐの出来事

カンコに、自分が落ちた

カンコは、船に付いている生け簀だ。船によって前にあったり後ろにあったりするが、この日の船は後ろ。泳がせの日は、釣った餌をここに入れて生かしておく。

船のカンコ。網に入れた21kgのチャイロマルハタを引き上げているところ
これがカンコ。写真は帰りに、連れの21kgを引き上げているところ

出船してすぐのこと。船に乗ったばかりで、タックルボックスやクーラーボックスの置き場所をセッティングしていた。頭の中は「まずは落とし込みの準備を」で、いっぱいだった。

カンコを使う話は、事前に聞いていた。その蓋が開いていて、視界にも入っている。なのに、穴だと認識していなかった。頭が別のことを考えていたからだ。

そして、落ちた。

体が半分落ちて、片足が膝まで濡れた。手と足は、軽い打撲。カンコが浅かったので、それ以上は落ちなかった。ライフジャケットも着けていた。

落とし込み釣りの前に、自分を落とし込んでしまった(笑)

「大丈夫大丈夫」

一緒にいた連れ2人が、すぐに声をかけてくる。

「大丈夫かえ!?」
「大丈夫大丈夫」

「カンコ普通に見えちゅうと思ったけど?」

「うん、知っちょったはずやけどボケちょった」


そう言い返した瞬間、思い出した。去年、別の遊漁船で、海に落ちた人と乗り合わせたことがある。あの人も、船に上がってきて「大丈夫大丈夫」と言っていた。

気づけば、同じことを言っている自分がいた。

その場は、本当に大丈夫だった

実際、その場は全然大丈夫だった。多少は痛むが、釣りは普通にできる程度。そのまま、何事もなかったように釣りを続けた。

ところが、釣りが終わって帰るあたりになって、疲れと一緒に、肘と膝がもう少し痛んできた。

その後、数日後にはもう治っている。

ついでに、電動リールが止まった原因

この日は、もうひとつトラブルがあった。釣行記で書いたとおり、一番の大物の当たりで、電動リールの電源が落ちたのだ。

翌日、電源コードの差し込み口を見てみると、うっすら錆が出ていた。

電動リールの電源コードの差し込み口。うっすら錆が出ている
電源コードの差し込み口。うっすら錆が出ている

電源が落ちたのは、もしかしたらこれが原因だったのかもしれない。

笑える話だが、笑えない話でもある

大したことがなかったから、こうして笑える話になった。でも、笑えない話でもある。

見えているはずの穴にも、頭が別のことでいっぱいだと気づかない。あの日の落水を思い出すと、一歩間違えれば、釣りには危険がつきものだと再認識させられる。

本当に、気をつけなければならない。遊漁船に乗るときは、ライフジャケットだけは必ず着けておきたい。

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高知在住。高知県内を中心に釣りや潮干狩りを楽しみ、時には隣県へも遠征。旬の釣りを満喫しながら、釣れた魚・採れた貝を使って適当に・簡単に・まったりと料理するのがモットー。

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