初めてのイカの沖漬けは麺つゆで|ゲソとアラは絶品、身には味が入っていなかった

料理・レシピ

先日のイカメタルで、船の上で初めて沖漬けをやってみた。専用のタレはそこそこいい値段がするので、家にあった濃縮2倍の麺つゆで代用したやつだ。それを家に持ち帰って食べた。

結論から言うと、麺つゆで十分だった。ただし、それが当てはまるのはゲソとアラのほうで、身については少し話が違った。

沖漬けのゲソ焼きと身の刺身を盛った皿
左が焼いたゲソとアラ、右が身の刺身。同じタッパーに漬かっていたものだ。

やることは、釣れたイカを放り込むだけ

沖漬けと言っても、船の上でやることは何もない。クーラーボックスで冷やしておいたタッパーに、釣れたイカをそのまま入れる。生きたまま入るので、ブシュー、と墨を噴く。それだけだ。

麺つゆで作った初めてのイカの沖漬け
船の上で漬け込んだところ。タレは家にあった濃縮2倍の麺つゆをそのまま使った。

専用のタレも売っているが、そんなに中身は変わらんだろうと踏んで、麺つゆをタッパーごと持っていった。荷物としても、タッパーひとつ増えるだけである。

漬けた時間は12時間ほど。船の上で入れて、家に帰って捌くまでそのままにしておいた。

ひとつ気になっているのは、生簀からすぐにタッパーへ移したことだ。イカの中に海水が残っていたはずで、その分タレが薄まったかもしれない。もっとも、入れたのはたった2杯である。どれほど効いたかは分からない。

ゲソとアラは、めっちゃ旨い

家に帰ってから捌いて、ゲソと目の周り、それに肝を焼いた。

エンペラはいつも刺身にするのだが、今回は小さめのイカだったし、タレでヌルヌルになった皮を剥ぐのが面倒で、焼きのほうに回した。

麺つゆの沖漬けにしたイカのゲソを焼いたもの
焼いたゲソと目の周り、肝。エンペラもここに入れた。味付けはしていない。漬かっていた麺つゆの味だけだ。

これがめっちゃ旨い。焼く時に何も足していないのに、味は十分に入っている。麺つゆだけでこれなら、専用のタレを買わなかった判断は正解だった。この一皿だけで元は取れた気分である。

ゲソやアラは形が入り組んでいる分、タレに触れる面積が大きい。そのぶん味が染みやすいのだと思う。

ところが、身には味が入っていなかった

問題は身のほうだった。皮を剥いで刺身にしたら、中まで味が浸透していない。

考えてみれば当たり前の話で、沖漬けは外側から漬かっていく。その外側、つまり皮を剥いでしまえば、味の付いた部分ごと落ちることになる。皿に並べてみても、普通の刺身とほとんど区別がつかなかった。

結局、食べる前に麺つゆをかけた。沖漬けに、麺つゆをかける。

沖漬けにしたケンサキイカの身の刺身に麺つゆをかけたもの
この写真は、すでに麺つゆをかけたあとの状態だ。沖漬けにかける麺つゆである。

味そのものは普通に旨い。釣りたてのケンサキイカだから、刺身としては何の文句もない。ただ、これを沖漬けを食べたと言っていいのかは、自分でもよく分からない。

気になったのは、洗うか洗わないか

作り方を調べていて、ひとつ引っかかったことがある。どのサイトを見ても、水道水で洗っていないのだ。

火を通して食べるなら、それでいいと思う。ただ、そのまま刺身で食べるとなると、衛生面で少し抵抗がある。内臓ごと食べるルイベという食べ方もあるようだが、こちらも個人的には抵抗があった。

そんなわけで、今回はサッとだが水道水で洗った。刺身の味が余計に薄くなったのは、たぶんこれも効いている。表面に付いた味ごと流したことになるからだ。

安心を取るか、味を取るか。ここは人によって答えが変わるところだと思う。

完全に安心を取るなら、一度凍らせてしまう手もある。アニサキス対策としては、これが確実だ。ただ、凍らせる前のあのコリコリした食感を味わえるのは釣り人の特権でもある。だから早いうちにも食べておきたい、という気持ちがどうしても残る。

自分がやっているのは、まず身を照明にかざして透かす目視チェック。それに、切り方の工夫だ。アニサキスは少しでも傷つけば死ぬらしいので、できるだけ細く、ソーメンのように切る。幅を持たせて切りたい時は、隠し包丁を入れておく。切り込みが入るぶん、味も染みやすくなる。

ちなみに、ケンサキイカやアオリイカでやられたという話は、自分の周りでは聞いたことがない。スルメイカは危ないとよく聞くけれど。

釣りたてを沖漬けにするとなると、ここが悩ましい。凍らせるなら味を入れる時間は取れるが、コリコリは諦めることになる。すぐに食べたいなら、タレの濃度を上げて短い時間で味を入れるしかないのかもしれない。まあ、いろいろ試してみようと思う。

次にやるなら、二段階で漬ける

身に味が入らなかった理由は、たぶんひとつではない。皮を剥いだこと、水道水で洗ったこと、それに海水でタレが薄まった可能性もある。漬け時間が12時間で足りなかったのか、タレの濃度が足りなかったのかも、まだ判断がつかない。

そこで考えているのが、二段階で漬ける方法だ。調べていると、家に帰ってからもう一度新しいタレに入れ直している人がいた。これを取り入れてみたい。

つまり、こうだ。船の上ではとりあえず麺つゆに放り込んでおく。家に帰ったら捌いて、水道水で洗い、水気をよく拭き取る。そのうえで新しい麺つゆに入れ直して、2日ほど寝かせる。

これなら、洗ったあとに味を入れ直せる。衛生面と味の両方を取れるはずだ。次はこれを試してみる。ついでに専用のタレも一度は買ってみようと思う。いい値段はするが、比べてみないことには何とも言えない。

皮の問題も残っている。イカの刺身はいつも皮を剥いで食べているが、今回のように小さめのイカなら、皮をそのままにしても食べられたのかもしれない。そうすれば、味の付いた部分を落とさずに済む。

釣れなかった日でも、これだけは持って帰れた

この日は5杯しか釣れなかった。潮が速すぎて、船中みんなが沈んだ夜だった。

それでも、タッパーと麺つゆを持っていっただけで、釣った日にしか作れない一品が増えた。手間はほとんどかかっていない。次のイカメタルにも、また同じものを積んでいくと思う。

刺身と干物イカ大根ときて、これで沖漬けが加わった。イカは本当に、いろいろな食べ方ができる。

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この記事を書いた人
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高知在住。高知県内を中心に釣りや潮干狩りを楽しみ、時には隣県へも遠征。旬の釣りを満喫しながら、釣れた魚・採れた貝を使って適当に・簡単に・まったりと料理するのがモットー。

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