先日の今年初のイカメタルで釣った40杯のケンサキイカ。さて、どう食べるか。刺身か、沖漬けか、干物か——迷ったが、結局は王道の刺身と、いつもの干物に落ち着いた。40杯もあると、一人ではとても食べきれない。半分は釣り仲間や近所に配って、残りをじっくり味わうことにした。
まずは刺身。釣りたてはコリコリ、そして甘い
釣ったその日……ではなく、翌日の晩に刺身にした。釣りたては皮が少々剥ぎにくい。が、そのぶん身はコリッコリで、噛むほどに甘みが出てくる。文句なしに美味い。

面白いのは、一度冷凍したものを翌々日に刺身にした時。冷凍したおかげで皮がスルッと剥ぎやすい。コリコリ感は釣りたてより若干落ちるが、かわりに甘みが増して、これはこれで美味い。
そして自分がいちばん好きなのは、胴ではなくエンペラ(耳)の部分。ここが一番コリコリしていて、噛みごたえがたまらない。刺身にするなら、エンペラを外すのはもったいない。
そもそもイカは、内臓を除けばほとんど全部食べられる。以前、スーパーでアオリイカのアラ——ゲソに、目や肝のまわり、エンペラ——が格安で売られていて、迷わず即買いしたことがある。目のまわりも肝のまわりも、ちゃんと美味しく食べられるのだ。
干物づくりは、いつもの魚とは少し違う
イカの干物は、魚の干物とは塩の当て方を変えている。魚はいつものエンリッチ塩を振るが、イカは4%の塩水を作ってタッパーに入れ、冷蔵庫で1時間近く漬ける。

それから、焼く時に身が内側へ丸まらないように、竹串をブスッと刺してから干す。こうしておくと、干す時も焼く時も平らなままで扱いやすい。
干し方は、仕事の日なら朝から夕方まで、外で天日干し。この日はよく晴れていて、イカもいい色に仕上がってきた。
ただし、今はちょうど真夏の炎天下。夏場や湿気の多い時期は要注意で、うまく乾くどころか、逆に干物が痛んでしまうことがある。だから暑い時期に外で干す時は、扇風機を当てて風を送るようにしている。

猫よけマット2段重ねの、苦しい間に合わせ
ただ今回は休みの日。早く帰りたかったので、職場で1時間ほど天日に当てながら扇風機を回し、ある程度水気が飛んだところで冷蔵庫に移すことにした。
ここで例の、干物置きの底上げ問題。前から「猫よけマットだけやと、下の空気層が薄いにゃあ。もっと底上げしたいわ」と思っていて、ホームセンターや100均で何かいい物を探すつもりだった。……が、まだ行けていない。
仕方がないので、余っていた猫よけマットをもう一枚、平らな面同士を合わせて2段重ねにした。これで下の隙間はたしかに増えた。増えたのだが——上の面もトゲが上向きになるので、ゲソがトゲの隙間にズブズブ落ち込む(笑)。「まあ、乾きゃえいか」。

そのまま翌日の夕方まで冷蔵庫で干して、干物の完成。
焼いて、マヨに一味で「うまー」
そして今夜、その干物を焼いた。「あちち!」と言いながら、焼きたてを手で裂く。マヨネーズに一味唐辛子をパラリ。これを付けて食べると……「うまー」。ビールが止まらない。

一緒に並んだのは、少し前に釣ったムロアジの干物と、もらい物のじゃがいもをバターとチーズで焼いたもの。干物2種にじゃが、完全に酒のアテの布陣だ。
そして、右に写っている缶。これ、実は純正のビールだ。イカを何杯かあげた相手が、代わりにと持たせてくれた。普段の自分は、正直に言うと第三のビール——いわゆる偽ビール(笑)——ばかりなので、たまの本物は沁みる。イカが、本物のビールに化けた夜だった。
冷凍もできて、あげても喜ばれる
刺身に干物、それでも残った分は冷凍しておく。煮物にしてもいいし、パスタの具にしてもいい。イカは冷凍すれば何ヶ月も持つのがありがたくて、しばらくの間、少しずつ楽しめる。
それに、イカは人にあげても喜ばれる。魚によっては「これは、あげにくいにゃあ……」と正直迷う時もあるが(笑)、イカはまず外さない。
今月は25日に、またイカメタルへ行く予定だ。次もたくさん釣って、また刺身に干物に——さて、何にして食べようか。

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