今年初イカメタルは40杯|激渋の前半から赤黄一点張りで時合いをつかんだ

イカメタル

今年初のイカメタルに行ってきた。7月アタマに予定していた開幕戦が台風で流れて、ずっとお預けを食らっていた、あのリベンジだ。仕掛けも新しく自作して準備は万端。あとは釣るだけ——のはずだった。

赤黄のスッテに掛かったケンサキイカ
この日の主役は、赤黄のスッテだった。

日が沈むまでは、ただ待つ

イカメタルは、日が沈んである程度暗くならないと始まらない釣りだ。まだ明るいうちに船を出し、夕陽が海に長い光の道を作るのを眺めながら、その時をじっと待つ。この時間の凪いだ海は、いつ見てもいい。

日没を待つイカメタルの船と夕陽の海
西陽が海に反射する中、竿を出して日没を待つ。ここからが勝負。

前半、厳しすぎた

この日の乗り合いは、いつものオーシャンブルー。浦戸湾を出て1時間ほど走った、水深120mほどのポイントに船を止めた。棚(タナ)を探りながら、日が落ちるのを待つ。

ところが、前半が厳しすぎた。集魚灯を煌々と焚いて、いかにも釣れそうな雰囲気なのに、アタリが遠い。たまに単発で1杯上がる程度で、21時を回ってもまだ3杯ほど。周りも似たようなもので、船全体が重い空気だった。

厄介なのは、魚探の反応はずっと良かったことだ。釣れない時間帯も、イカはちゃんと映っている。いるのに口を使わない。それが分かるだけに、余計にもどかしい。渋い時ほどオモリグが効くことがある。そう思って途中でオモリグに切り替えてみたが、こちらも全く当たらない。「今日はツ抜けしたらええ方かにゃあ…」。正直、半分あきらめかけていた。

潮が変わって、時合い到来

流れが変わったのは、文字通り潮が変わってからだった。それまで丘(おか)向きだった潮が、沖向きに変わった途端、ぽつぽつと周りでも竿が曲がり始めた。乗ってきた棚は、25〜40mあたり。自分の竿先にも、あの心地よい重みが乗るようになってきた。「お、やっと始まったで」。

そして、この時間から明確に反応が良くなったのが赤黄のスッテだった。

赤黄のイカメタル用スッテとメタルスッテ
終盤の当たりカラーは赤黄。上のドロッパーも、下のメタルもこれで統一した。

一度当たり出すと止まらない。試しに上のドロッパーから下のメタルまで、全部を赤黄で揃えてみたら、これがドンピシャ。どこに付けた赤黄にもよく乗ってくる。前半の沈黙が嘘のようだった。

後でよく釣れていた人に聞いても、やはり当たりカラーは赤黄や赤緑が多かったらしい。ちなみに隣の連れは、有名どころにそっくりなパチモン(笑)——青白の半透明——でバカスカ当てていた。見た目だけでなく、釣れ具合までそっくりとは。このコピー具合には、正直おそれ入った。カラーの正解はその日次第、というやつだ。

当日使ったイカメタルのドロッパーとスッテ
持ち込んだのはもっと沢山あって、この画像は当日使ったドロッパーとスッテ。あれこれ試せるのも、数を持っている強みだ。

今回の自作仕掛けを使ってみて

今回試したのは、前回このブログで紹介した部品で組んだ自作仕掛け。幹糸はエステル3号、エダス(枝ス)はエステル2.5号を10cm。全長155cmで、枝2本を上から25cm・65cm・65cmの間隔で作ってみた。図にすると、こんな感じだ。

今回のイカメタル自作仕掛けの図。全長155cm、上から25/65/65cm
今回の自作仕掛け。ドロッパー2本+メタルスッテのシンプルな3点。

そして、この図を実際に組んだのがこちら。仕掛け巻き(スプールシート)に巻いておけば、糸に癖もつかず持ち運びも楽だ。

エステルの幹糸で自作したイカメタル仕掛けの実物
図を実物にするとこうなる。使い終わったらまた巻いて持ち帰る。

エダス(枝ス)は、交点にビーズを噛ませて、そこから10cmほど枝を出す。先端には早技スナップを付けてある。

イカメタル仕掛けのエダス部分。ビーズの交点から枝が出て、先端に早技スナップが付く
エダスはこんな形。ビーズの交点から枝を出し、先に早技スナップ。ここにドロッパーを掛ける。

この早技スナップが、今回とにかく効いた。当たりカラーが赤黄だと分かってから、ドロッパーを次々と赤黄へ替えていったのだが、ワンタッチで付け外しできるのでまるでストレスがない。指先の細かい作業が減るぶん、手返しも上がる。

一方で、少し手こずったのがデュエルのイージースリム。もともとスイベルが付いているタイプで、早技スナップに掛けようとすると、スイベルが回転しようとして、なかなかスナップに収まらなかった。相性というやつだろう。

全長については、正解が一つに決まるものでもないと思っている。ロッドの長さや、その日の状況で微調整するものだ。特に、この日の前半のように激渋で棚がまるで分からない時は、逆に170cm以上に伸ばして、広い層を一気に探るのもありだ。ただしこれは、あくまで棚が読めない時の使い分け。ふだんからこの長さで通すわけではない。このあたりは、これからも作りながら詰めていきたい。

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終わってみれば40杯

時合いを逃さず叩けた結果、終わってみればトップが42杯、自分は40杯。前半の激渋を思えば、上出来だ。

活かしバケツの中で色を変えるケンサキイカ
活かしバケツの中で体色を変えるイカ。この鮮度がたまらない。

クーラーはイカでずっしり。持ち帰り用のジップロックが何袋にもなった。今年のイカメタルも、いいスタートが切れた。

クーラーボックスいっぱいのケンサキイカの持ち帰り
クーラーはこの通り。前半の3杯から、よく巻き返したもんだ。
帰港時に見上げた浦戸大橋の夜景
帰りがけ、浦戸大橋の下をくぐって港へ。長い夜だった。

さて、この釣れたてのイカ、どう食おうか。刺身か、沖漬けか、それとも干物か——それはまた、別の記事で。

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高知在住。高知県内を中心に釣りや潮干狩りを楽しみ、時には隣県へも遠征。旬の釣りを満喫しながら、釣れた魚・採れた貝を使って適当に・簡単に・まったりと料理するのがモットー。

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