今年のイカメタルは、ここで終わりにしようと思う。
去年は9月の末まで通っていたので、それに比べると半月ばかり早い。ただ、今年はもう潮時だと感じる理由がいくつも重なった。渋さ、フグ、そしてカメムシである。

今年の釣果を並べてみる
まず、今年の成績を正直に並べておく。
- 7月21日|40杯(今年初、赤黄一点張りで時合いをつかんだ)
- 7月26日|5杯(潮が速すぎて手が出なかった)
- 8月2日|21杯(リベンジ成功)
- 8月13日|12杯(台風接近の宿毛湾、オモリグが効いた)
- 8月22日|6杯
5回出て84杯。初回の40杯が一番良くて、そこからは基本的に下がり続けた。5杯の日は潮が速すぎたという明確な理由があったし、その次で21杯まで戻したので、途中までは「そういう日もある」と思っていた。

ただ、こうして並べてみると12杯、6杯と、後半は明らかに数が落ちている。釣り方の問題というより、イカそのものが薄くなっていた感じがある。
最後は8月22日、6杯だった
結果的に今年最後となったのが8月22日。クーラーを20Lに落として出た日で、その判断自体はちょうど良かったのだが、釣果のほうは6杯である。

このイカは沖漬けにして、残りを1杯ずつ冷凍した。その最後の1杯が、今も冷凍庫に残っている。
9月に入って、様子が変わった
自分は8月22日を最後に行けていないが、船の釣果情報は毎週見ている。
それによると、9月に入ってからは台風の影響でろくに出れてないようだが、せいぜい一桁から15杯あたり。数字だけ見れば釣れていないわけではないが、シーズン最盛期の勢いはもう無い。自分が8月に体験した「だんだん薄くなっていく感じ」が、そのまま続いているように見える。
カメムシが大発生している
そして今週、決定的な情報が出てきた。
去年お世話になった船の釣果情報を見ていたら、カメムシが大発生して、途中から避難したという内容だった。
写真も上がっていたのだが、これが尋常な数ではない。寄りの1枚で数十匹、引きの写真になると100匹くらいいる。船のあらゆるところに取り付いていて、それだけでは足りず海面にもカメムシが浮いている。
イカメタルは夜の釣りで、集魚灯を煌々と焚く。あの明かりに虫が寄ってくるのは当たり前といえば当たり前なのだが、あの量は想像していなかった。しかもカメムシである。臭いし、あれだけの数が這い回っているとなると、正直キモい。
釣りどころではないというのは、写真を見れば納得できる。途中で港へ引き返す判断も当然だと思う。
フグもまだいる
それと、フグである。

自分が行った8月22日にもクロサバフグが回っていて、仕掛けをいくつか切られた。あの歯にやられると、スッテごと持っていかれる。あの日は5000円くらいの損失だった泣
そして釣果情報を見る限り、9月に入ってもフグはまだいるようだ。イカが渋い上に、仕掛けをフグに切られ、さらにカメムシまみれになる。三つ揃うと、さすがに足が向かない。
遊漁船がキャンセルを出し始めた
いちばん大きいのは、これかもしれない。
イカメタルの出船をキャンセルする遊漁船が、増えてきている。船を出しても釣れないと分かっていて出すわけにはいかないし、カメムシの状況では客も楽しめない。船側がそう判断しているということは、現場の状況は自分が想像しているより厳しいのだと思う。
釣り人が「もう終わりかな」と思うのと、船が「出さない」と判断するのとでは、意味の重さが違う。
やり残したことがある
終わりにすると決めたものの、心残りはある。
あと一回は行きたかった。数が出なくてもいいから、もう一度竿を出しておきたかったというのが正直なところだ。
それから干物である。
8月にチャンバラ貝の砂抜き容器を作ったとき、100均で買ったロースターが余った。これが冷蔵庫の干物置きにちょうどよかった。
あのとき自分は、その記事にこう書いている。「イカメタルのシーズンが終わっても、年中釣りはしている。この網があれば、これから色んな干物が作れる」と。
ムロアジを冷蔵庫で干したときにうまくいっていたので、今年はイカの干物をこれで作るつもりだった。この時期は外の湿気が高いので、扇風機である程度乾かして、仕上げを冷蔵庫でやる二段構えにするつもりでいた。
網は用意した。イカが来なかった。
そして、いちばん引っかかっているのがお裾分けである。釣れたらイカを配ろうと思っていた相手が何人かいたのに、今年はほとんど渡せなかった。40杯釣れた日はまだ7月で、あのときに配っておけば良かったのだが、そのあとが続かなかった。
釣果が落ちるというのは、自分の食卓だけの話ではないのだと、今年になって分かった。
来シーズンに向けて、手は入れてある
とはいえ、何もせずに終わるわけでもない。

シーズンの終わりが見えてきた頃から、ドロッパーの姿勢を直す作業を始めていた。水に沈めてケツが上がるものに、半田を2滴のせて水平に戻す。地味な作業だが、こういうのは釣りに行けない時期にしかできない。
あわせて、姿勢のいいものをレギュラー、そうでないものを補欠として仕分けている。この話はまた別に書こうと思っているが、オフシーズンのうちに全部やっておきたい。
イカは終わったが、麺つゆが残っている
ここからは、余談のようで実用的な話を。
今年は沖漬けを何度も作ったので、そのたびに麺つゆが余った。2倍濃縮、3倍濃縮、だし醤油と買い集めた結果、台所に中途半端に残っている。
念のため書いておくと、イカを漬けたあとのタレのことではない。沖漬け用に買ってきて、1回で使い切らずに残ったぶんである。お徳用の1Lを買って持て余したこともあって、とにかく麺つゆだけが減らない。
それで何をしていたかというと、毎週、味付け卵を作っていた。
沖漬けの余りで作る味付け卵
作り方は単純である。
沸騰したお湯で10分ほど茹でて、水に取って殻を剥く。半熟にはしない。あまり半熟だと日持ちしないようなので、固茹でに近いところで止めている。自分はこれを「ちょい熟卵」と呼んでいる。
タレは3倍濃縮の麺つゆ8割に、醤油2割。ジッパー袋に卵を入れて、そこへタレを注ぐ。
ここでひとつだけコツがあって、空気をできるだけ抜いてから閉じること。そうしないとタレに浸かりきらない部分が出て、色ムラになる。沖漬けを冷凍するときも同じことをしているので、すっかり癖になっている。

粗熱が取れたら冷蔵庫へ。翌日から食べられる。

一晩でこれくらい。白身は外側から飴色になり、黄身は固まりきる手前で止まっている。ここから3日目、4日目と進むにつれて、色も味ももう少し濃くなっていく。沖漬けで「濃さと時間はセット」だと書いたが、卵でも同じことだった。
3〜4日で食べ切るようにしている
日持ちについては、自分なりに目安を決めている。
「ネットに殻付きゆで卵が冷蔵保存で3〜4日と書いてたから、汁に漬けた状態やと似たようなもんやろ」という程度の判断だ。厳密な根拠があるわけではないが、そう決めておけば迷わない。だから3〜4日で食べ終わるようにしている。
半熟を避けているのも同じ理由で、日持ちを優先した結果である。とろとろの黄身は魅力的だが、毎週まとめて作って数日かけて食べる運用には向かない。
イカメタルは終わったが、麺つゆはまだ残っている。しばらくはこれが続きそうだ。
次は青物へ
そして今週末、ネイリを釣りに行く。
ジギング、エビング、落とし込み。この3つを持ち込んで、どれかが当たればいいと思っている。イカが終わったら青物、というのが例年の流れで、前回はコロナで飛んだので、今回こそという気持ちもある。
イカメタルはまた来年。半田をのせたドロッパーを持って、7月に出直すことにする。

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