8月15日。潮見表を見る限り、そんなに引く日ではない。ただ、まったく潮干狩りができない日かというとそうでもなく、狙いようはある。高知県某所へ、チャンバラ貝を取りに行くことにした。
▼自分が使っているのはこのタイプ。水面に浮かべて上から覗くだけで、水中がはっきり見える
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海沿いを走って、そろそろポイントというところまで来た。喉が渇いたので途中の店で飲み物を買い、クーラーに入れておこうと車のバックドアを開けた。
そこで気がついた。

箱ビンが無い。
箱ビン(箱メガネ)は、箱の底に透明な板が張ってある道具だ。水面に浮かべて上から覗くと、波で揺れる水面越しではなく、水の中がはっきり見える。チャンバラ貝は遠浅の砂地や岩礁帯にいて、目で見つけて拾う貝だから、これが無いと話にならない。
顔に直接つけるガンメン(水中メガネ)なら両手が自由になるが、箱ビンは片手がふさがる。それでも自分は箱ビンの方を使っている。立ったまま覗けるし、水面から顔を上げ下げしなくていいぶん楽だ。
親父特製マジックハンドも磯用マリンブーツも網もクーラーも、水汲み用のタンクまで積んである。肝心のものが一つだけ抜けていた。
「マジかや…取りに帰ったらもう間に合わんにゃあ」
家まで戻れば往復でかなりの時間になる。潮が引いている時間は限られていて、戻ってくる頃には潮が満ちてしまう。クーラー等の入れ物の忘れ物なら現地でどうにかなることもあるが、箱ビンだけはどうにもならない。この日のチャンバラ取りは、この時点で終わった。
引き返さずに、新規開拓に切り替えた
そのまま帰るのも面白くないので、新しい場所を探すドライブに切り替えた。
止まっては移動、止まっては移動の繰り返し。車を降りて海を眺め、良さそうなら少し歩いて、違うと思えばまた次へ。

こういう地形を探して回った。水が澄んでいて、砂地が透けて見える。手前は膝も浸からないくらいの浅さで、奥に向かって少しずつ深くなっていく。
チャンバラ貝がいるのは、遠浅の砂地や岩礁帯。ただ、上から見て「良さそうだ」と思っても、実際に入ってみると石ばかりだったり、砂が深すぎたりする。結局は自分の足で入って、貝を探してみないと分からない。地道に当たっていくしかないと思う。
今日みたいに道具を忘れた日は、むしろこういう下見に向いている。取ることに気を取られていないぶん、地形をよく見る。

ここは見晴らしが良かったので撮った。
入り江の奥に砂浜があって、その手前は岩場になっている。地形だけ見れば悪くない。ただ、降りて行くには車では無理で、歩くとなるとかなり大変な場所だ。道具を担いで往復することを考えると、現実的ではない。
それでも「ここは無理だ」と分かったことも収穫のうちだと思う。候補から外せる場所が一つ決まった、ということだから。
積み忘れをなくすために
今回の原因ははっきりしている。箱ビンを使った後に洗って干して、そのまま家に置きっぱなしにしていた。
次からは道具の置き方を変えることにした。
ひとつは、磯採りの道具を箱ひとつにまとめること。箱ビン、網、手袋、マリンブーツを同じ箱に入れて、その箱ごと車に積む。マジックハンドはその箱の横に置いておく。そうすれば出発前に確認するのは「箱があるかどうか」だけになる。あれもこれもと指折り数えるより、確認する対象が一つの方が忘れにくい。
もうひとつは、箱ビンを干す場所のすぐ横に、その箱を置いておくこと。乾いたら一歩で箱に戻せるようにする。洗って干すところまではやるのに、そこから箱に戻すのを忘れるのが今回のパターンだった。動線が長いほど、その一手間が抜ける。
結局この日、貝は一つも取れていない。海のドライブで終わった。
ただ、次に行く候補が何ヶ所か増えた。潮がよく引く日に、そのうちの一つに入ってみようと思う。箱ビンを積んで。
ちなみに、実際に取れた時の話はこちらに書いている。大潮の干潮に胸まで浸かって、箱ビンで探した日の記録である。
【磯採り】人生初のチャンバラ貝!大潮の干潮、胸まで浸かって箱ビンで探す|高知


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