ちいかわの日にやられた|コロナでネイリ釣行が飛び、連れは水温30度で爆死していた

船釣り

8月22日の夜を最後に、自分は一度も竿を出していない。理由は自分の腕とはまったく関係のないところで次々に転がっていって、気がついたら10日が過ぎていた。

始まりは、ちいかわの映画である。

惨敗の翌日は、片付けがすぐ終わった

8月22日の土曜、夜のイカメタルに出た。結果は6杯。愛媛では50杯60杯と釣れているのに高知は一桁という日が続いていて、この日もその一つだった。詳しくは前回の釣行記に書いたとおりである。

イカは船の上で沖漬けにしてタッパーに放り込んだだけだったので、帰ってからは冷蔵庫に入れて寝るだけで済んだ。だから日曜の朝はゆっくり起きて、タックルを片付けるだけで終わった。捌きものが残っていない朝は、こんなに楽なのかと思う。もっともそのタッパーの中身は、あとで3回目にしてやっと当たりが出た沖漬けになったので、釣果が寂しかったわりに元は取れている。

そして昼、イオン高知の映画館に向かった。

おっさんが一人で、ちいかわを観に行く

もともとは子供と行くはずだった。入場者特典が欲しいから一緒に行こう、と言われていたのに、日が近づいてきたら「やっぱ友達と行くき、お父さん一人で行って特典もらってきてや」と来た。

まあ、映画は割と好きなので、結局一人で行くことにした。

問題は当日である。ロビーは小さい子供を連れた家族ばかりで、その中に、おっさんが一人。「おっさんが一人でちいかわて、どうながやろ」と、正直ちょっと恥ずかしかった。とはいえ、誰も自分のことなど見ていない。気にしているのは自分だけである。

ちいかわの映画の入場者特典でもらったチョロQ2台
もらった入場者特典は、うさぎとセイレーンのチョロQ。これのために行った。

映画は普通に楽しんだ。そのままイオンで買い物もして、機嫌よく帰った。

この日に行ったことが、後になって効いてくる。

3日後に、熱が出た

8月26日、熱が出た。翌日に病院で検査を受けると、コロナだった。

「ちいかわの日にやられたー!」

もちろん、あの映画館でもらったという確証はどこにもない。ただ、心当たりを遡っていくと、人の集まる場所に長い時間いたのはあの日しかなかった。

週末の釣りは、自分で諦めた

寝込みながら、週末のことばかり考えていた。29日の土曜はどこも風で中止になりそうな予報で、これはもう仕方がない。だが30日の日曜は天気が良さそうで、暑いながらも釣りは普通にできそうだった。

早く治して、あわよくば日曜にネイリ(カンパチ)を釣りに行きたかった。ケンサキイカは渋くなってきているし、ここのところフグ以外の魚を釣っていない。唐揚げにしたクロサバフグはうまかったが、そろそろ他の魚が食べたい。ヒレナガカンパチを釣ったのは7月の頭で、あれからもう2ヶ月近くになる。

だが、治りたてで海に出て、また体調を崩したら元も子もない。日曜いっぱいくらいまでは外出を控える期間でもある。散々迷ったが、結局やめた。

連れの釣果は、アカハタ1匹だった

その日曜、ジグとエビングでネイリを狙いに遊漁船へ行った連れに、あとで釣果を聞いた。

アカハタが1匹。船中ネイリ0の、爆死だったという。

水温が30度もあったらしい。魚が口を使わなかった、と。

水温は、高すぎてもダメらしい

水温が低すぎたら釣れない、というのは釣りをする人なら誰でも知っている。冬に渋くなるのがそれだ。だが今回は逆で、高すぎてもダメだったことになる。

「海水温て、あったかすぎてもダメのようやな」

そう考えると、8月に入ってから高知のイカメタルがずっと渋いのも、根っこは同じところにあるのかもしれない。愛媛で50杯釣れている日に高知が一桁というのは、腕や仕掛けの問題ではなく、単純に水が熱すぎるのではないか。台風が近づいていた8月13日の宿毛で12杯釣れたことを思うと、多少荒れて水がかき混ぜられたくらいのほうがいいのかもしれない。

行けなくて悔しかったのは確かだ。ただ、行っていたところで坊主だった公算が高い。無理して行かなくて良かった、ということにしておく。

夜の涼しさを覚えると、昼には戻れない

そもそも、ここ数年の真夏は昼の釣りにほとんど行っていない。イカメタルに行き出してからは、暑い時間を避けて夜に出るのが当たり前になった。

夜の涼しい釣りを覚えてしまうと、昼が本当にきつい。30度くらいまでならまだいいが、32度、33度となると、日焼け対策で全身を覆う完全フル装備が必須になる。あれを着込んで炎天下に立つことを考えると、どうしても行き渋る。今回ネイリに行きたくなったのも、暑さより「魚を食べたい」が勝っただけの話である。

そして次の週末は、台風24号

今度の週末は何を釣りに行こうか。土曜にイカメタルか、それとも日曜に昼の釣りか。そう考えていたのだが、台風24号の進路を見てその気は失せた。

台風24号の進路予想図。日本の南から奄美付近まで北上し、そこから南へ引き返す進路
9月1日15時の予報をもとにした図。金曜に奄美のあたりまで上がってきて、そこから南へ引き返す。進路は日々変わるので、あくまで「この日はこう出ていた」という記録である。

9月1日の時点で、台風は日本の南に居座ってほとんど動いていない。中心気圧996hPa、最大風速18m/s。これが金曜には奄美のあたりまで上がってきて、そこから進路を南に変えて引き返す予報になっている。つまり週末は、ちょうど九州の下あたりでウロウロすることになる。

直撃しないならいいか、というとそうでもない。うねりは台風より先に届くし、離れた場所へ湿った空気を送り込んで雨を降らせることもある。土曜の船はまず出ないだろうし、出たとしても揺れる。ほぼ諦めている。

過去にはイカメタルが中止になった代打でチャンバラ貝を採りに行ったこともあるので、陸から何かする手はある。ただ今回は、日曜の6日が長潮にあたる。干満の差が小さくて潮があまり引かない日なので、貝を採るには向いていない。潮を見て、これも消えた。

恥ずかしがるところが、違った

今回はたまたま、大きな釣行予定を入れていなかったからこの程度で済んだ。もしこれが遠征だったらと思うと笑えない。船を予約して、宿を取って、道具を積み込んで、それが全部体調不良でパーになる。

そう考えると、コロナやインフルエンザになっている場合ではないのだ。人の多い場所ではマスクをする。それだけのことを、今まで面倒がってやらずにきた。次からは持っていく。

おっさんが一人で映画館に入るのがどうこう、なんてことより、そっちのほうがよほど大事だった。仕事にも影響が出るのだから、なおさらである。

とりあえず今週末は、冷凍庫に小分けにして入れてある沖漬けのイカを崩しながら、台風が過ぎるのを待つことにする。あれが解凍してもうまいのかどうかは、まだ自分も知らない。

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この記事を書いた人
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高知在住。高知県内を中心に釣りや潮干狩りを楽しみ、時には隣県へも遠征。旬の釣りを満喫しながら、釣れた魚・採れた貝を使って適当に・簡単に・まったりと料理するのがモットー。

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